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老化とアンチエイジング

老化とアンチエイジング

老化とアンチエイジング

老化とは、成熟期(18から40歳前半ごろ)以降に起こる生理機能の衰退のことをいいます。
他方、アンチエイジングとは抗加齢つまり抗老化を意味します。
これらの言葉の意味は双方でまったく正反対なのですが、私たちは老化していく日々の中で、少しでも若々しくありたいという思いや行動を起こしているという点からみるとこの2つの言葉はまさに表裏一体であると思います。
老化の定義で説明した生理機能とは以下のようなもあのがありますが、これらが衰退するということは、つまり細胞数の減少や細胞の萎縮、そしてその働く力が落ちていくということになります。

運動能力
感覚機能
排泄機能
消化・吸収機能
循環機能
性機能
免疫機能
呼吸機能

高齢者の多くが夏に熱中症になることがあります。それは若い方に比べて、既に細胞が萎縮して水分を取り込む能力の機能低下があるためです。そこにそれぞれの機能衰退もあるので、脱水の症状そのものが感じにくいということになります。また、エアコンをつけずに過ごしている背景も病的に暑いという感覚が低下していて気づきにくいということもあります。

アンチエイジング、抗老化

人生100年時代と言われるようになりましたが、厚生労働省や首相官邸のサイトにもこうした記事が目立ちます。

1960年代始めのころは60代だった寿命は1970~80年には70代になります。
そして2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳、男性が81.41歳です。

あきらかに昔と比べると実際の外見より若く見える方が多くなった印象があります。
そしてそういう人たちは気持ちまで若い!

多くの方が趣味をもち、適度な運動を心がけています。
そしてこのような人たちが必ずやっていることがあります。
それが
・1年に一度の人間ドック
・サプリメント
・質のよい食事と睡眠
です。

とてもシンプルなことですが、人間ドックも会員制のメディカルクラブに所属されていてPET・MR・CTなどで全身の検索をできる内容です。サプリメントはビタミンからアンチエイジングなど様々ですが、何を目的として飲んでいるのかをきちんと説明できます。食事と睡眠ですが、週に一度は禁酒をする、腹八分目の食事量、10時には就寝するようにする、野菜が摂れないときなスムージーやコールプレスジュースを飲むなどしっかりと自身の生活で続けられるルーチンをお持ちです。とにかく外見だけではなく内面からのケアにもきちんと気をまわされています。外見も内面も渾然一体なのです。

残念なのか今の医療では加齢を止めることはできないし、不老長寿の薬もありません。老化や死を回避できない。だからこそ私たちは自分たちの体を労り今の寿命の獲得につながっているのだとおもいます。

執筆者

美容外科 医師 永嶋 啓一

美容外科 医師 永嶋 啓一

経歴

  • 2013年
    埼玉医科大学 医学部 卒業
    埼玉医科大学総合医療センター(形成外科・皮膚科・麻酔科)
  • 2015年
    品川美容外科 勤務
  • 2016年
    品川美容外科 品川本院 主任 / 新潟院 院長
    東京中央美容外科 宇都宮院 院長
  • 2018年
    東京中央美容外科 新宿本院 院長
  • 2019年
    銀座国際美容外科 勤務
    GLANZ CLINIC 開院