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CBDの二相性作用とは?摂取量で覚醒・鎮静作用が変わる可能性も

CBDの二相性作用とは?摂取量で覚醒・鎮静作用が変わる可能性も

最近、話題になることが多いCBD(カンナビジオール)には、「覚醒」と「鎮静」という一見、相反する作用があると考えられています。
どちらも人体にとっては有用な作用ですが、CBDを使う目的に合わせて適切な摂取量などを守らなければ、期待した効果を得ることは困難です。そこで今回は、CBDの専門家である正高佑志医師の著書やYouTubeチャンネルなどを参考にCBDの「二相性作用」について解説します。

二相性作用(二相性反応)とは

二相性作用は、同じ物質であっても「低用量」と「高用量」によって異なる効果を持つという意味です。例えば、アルコールは少量であれば多幸感などを高める作用がありますが、大量に摂取すると嘔吐や意識が朦朧となるといった状態になってしまいます。
また、実際は単なる摂取量ではなく物質の「血中濃度」によって、異なる作用があることが明らかになっています。アルコールの例を以下で挙げているので確認してみましょう。

■血中アルコール濃度と作用

血中アルコール濃度(mg/dl) 症状 効果
20~50 気分がさわやかに
活発になる
刺激効果(脱抑制)
50~150 気が大きくなる
心拍数・呼吸数の増加
刺激効果(リラックス)
150~250 嘔吐
失調性歩行
鎮静効果(運動機能障害)
250~400 歩行困難
呼吸が粗くなる
粉上
400~500 昏睡 鎮静効果(昏睡・死亡)

上記の表は少し不安を感じる内容かもしれないですが、二相性作用そのものが人体の悪影響を及ぼすというわけでありません。ただ、意図しない効果を発現させないためにも適量を摂取する必要があるというわけです。
また、アルコール以外の薬剤やサプリメントなどに含まれる物質にも、二相性作用が見られるケースは珍しくありません。当然、CBDをはじめとした100種類を超える大麻成分(カンナビノイド)にも、二相性作用が認められるものが含まれています。

※出典:厚生労働省「アルコールの作用

CBDの二相性作用

一般的にCBDは低用量時には「覚醒作用」、高用量では「鎮静作用」が得られるとされています。ちなみに、覚醒作用と鎮静作用の意味は以下になります。

■覚醒作用
眠気や疲労を感じにくくさせる働きのことで、集中力の向上などの活発化につながります。

■鎮静作用
神経系の活動が過度になることによって起こる、イライラや興奮などを抑制する働きのことです。睡眠導入としても効果があることが明らかになっています。

カリフォルニア州のがん治療センターのアンケート調査では、CBDを摂取する目的として63%が痛み、43%が不安、32%が不眠という結果が明らかになっています。また、同州の医師ジャミ―・コルーン博士による調査ではCBDがよく効く症状の2位に睡眠障害となっていることも併せて考慮すると、CBDの「鎮静作用」を求めている人が多いことが想定できます。
そのような人たちはまず、ある程度、CBDを摂取しなければ覚醒作用によって逆の効果を得てしまう恐れがあることを知っておくべきでしょう。

※出典:厚生労働省「鎮静効果(ちんせいこうか)

CBDの鎮静・覚醒作用の目安

CBDは低用量で覚醒作用、高用量では鎮静作用があることは理解いただけたでしょうか。
低用量と高用量の違いですが、正確には個人差があるため自身で少しずつ試す必要があります。参考として1981年に行われた不眠症に対するCBDの効果の研究では、1日あたり160mgを摂取した結果、睡眠の改善が認められています。
ただ、一般的に「寝付きを良くしたい」などの場合、160mgのCBDを摂取することは稀です。アメリカでCBDを用いる医療関係者を対象にしたアンケートでは1日16~30mgが最も多く、次いで31~60mg、61~90mgとなっています。
一方、15mg程度の摂取では覚醒作用が認められた研究も存在します。いずれにしても「●●mg以上で鎮静効果が得られる」という基準は現在はまだ明確になっていないため、自身で少しずつ試す必要があるのです。

CBDは摂取量が多ければ良いというわけではない

CBDの二相性作用について解説しました。多くの人が求める鎮静作用を得るためには、ある程度のCBDを摂取する必要があります。ただ、CBDを含むカンナビノイドの血中濃度と効果の関係は「釣鐘型」を描くことが明らかになっており、ただ単に「たくさん摂取すれば良い」というわけではありません。まずは数滴から始めて、効果を客観的に評価しながら自分だけの至的量(スイート・スポット)を見つけることが大切です。

※参照:著 正高佑志「お医者さんがする大麻とCBDの話」
※参照:YouTubeチャンネル「Japan Green Zone