恋する女はなぜキレイ?恋愛ホルモン 男女の違いとは
目次
恋愛ホルモン:女性
「綺麗になった?」
「恋してるんじゃない?」
「顔に出てるもん」なんていう女子トークありますよね。
百人一首にも恋の歌が多いことが知られていますが、
『しのぶれど 色に出りけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』という平兼盛の歌があります。
あの人への思いを心に秘めているというのに、顔に出てしまっているようです。人に気づかれて聞かれるほどだなんて。
という現代語訳です。
恋をすると人は平常心ではいられないのは昔も今も変わらないのですね。本当に人というのはかわいらしいものだと思います。
恋愛をすると体の中では何が起こっているのでしょうか?
まず恋愛をすると脳から
- フェニルエチルアミン(PEA)
- エストロゲン
- エンドルフィン
の3つが分泌されます。これは恋愛ホルモンのリーダー的存在です。
フェニルエチルアミン(PEA):恋は盲目・恋痩せホルモン
恋をすると痩せられるのにとか言いますよね。これはこのホルモンが起こしている現象です。ほかにも、性欲につながったりしています。ただこのホルモン・・・長く放出できないのです。早くて半年、長くても4年で枯渇してしまうとか。
とても素敵な人に巡り合えたら、このホルモンがなくなっていく頃に、初めて、お互いに認め合い、補い合い、許し、心許せる二人になっているのかが試されるのかもしれないですね。
★このフェニルエチルアミンは、チョコレートやチーズ、赤ワインなどに含まれているそうです。よくデートシーンに登場する食べ物ですね。ちょっとした恋のスパイスに試してみてはいかがでしょうか!
エストロゲン:男性ウケホルモン・女子憧れホルモン
男性は外見で女性に惚れるといいますが、このエストロゲンは女性らしいラインにかかわっています。女性もつやつやした肌、ふくよかでしなやかなラインに憧れている方は多いはず。
★ざくろからはエストロゲンに似た天然由来の成分が摂取できるといわれています。
エンドルフィン:脳内麻薬
とてもリラックスして心も体も開放されていると感じるときはこのホルモンが出ているサインです。心休まる人、温泉、エステ・マッサージ中に感じるときありますよね。
★原料となるたんぱく質、きな粉で脳を癒してあげてください。
恋愛ホルモン:男性
男性の場合はどうでしょう。一時期、草食系男子、肉食系男子なんて言葉が流行りました。
男性も恋をすると、凛々しさが出てきて、堂々とした姿勢や態度、振る舞いが出来るようになったりしませんか。これにもホルモンが関係しています。
テストステロン:男性象徴ホルモン
競争心、性欲、集中力を高めるホルモンです。分泌が低下してくると、場合によってはイライラ、不眠、性欲減退などが起きます。
★お肉やアボカドが分泌を促してくれると言われています。
その他にも・・・
- 恋愛ホルモン:男女共通
- ドーパミン:活力ホルモン(やる気に関連して活動する神経伝達物質です)
- セロトニン:幸せホルモン(気持ちを明るくさせる働きがあります)
男女ともにあるこのホルモンたちですが、男性は恋愛を活力に仕事をするのに対して女性は恋愛で仕事が手につかないなんてこともあるようです。これ以外にも女性は愛情ホルモンと言われるオキシトシンというホルモンも持っています。
男女ともに恋愛というテーマは同じなのですが、このようにホルモンは異なっていて、また同じホルモンを持っていても現れ方が違います。また、恋愛対象は異性だけに限りませんね。同性であった場合でもホルモンの量や現れ方は個別性がとても高いです。いずれにせよ、両想いになることもとっても難しいですが、関係を長く続けることはお互いに対する理解の深さによるということなのかもしれません。ただ、こうしたそれぞれのホルモンのサイン、つまり現れ方を把握していれば相手への理解にも繋がると思うんですよね。
執筆者
圓井 順子 株式会社BodyVoice 代表取締役 /看護師
地元の短大を卒業後、就職するも幼少期からの夢を諦めきれず、25歳で看護専門学校に入学。看護師として医療機関での経験を積み、現在は複数の医療系の会社を経営。株式会社BodyVoiceでは医師と看護師による、サプリメントを中心としたヘルスケアアプローチを進めている。
また、予防医学やがんの啓蒙活動に従事するため、NPO法人ピンクリボンうつのみやの理事も務める。