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CBD Vape(電子タバコ)の安全性をチェックしよう!肺炎などのリスクが低い製品の選び方

CBD Vape(電子タバコ)の安全性をチェックしよう!肺炎などのリスクが低い製品の選び方

CBD(カンナビジオール)は、大麻草に含まれる成分の一つです。大麻というとマイナスイメージを抱いてしまう人もいるのではないでしょうか。ただ、CBDには幻覚を見るような精神作用や中毒性はなく、慢性痛や炎症の緩和や、うつ病の治療などに効果があるとされています。CBDは、日本においても法令で認められている成分になります。

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近年ではCBDの持つ健康効果が注目され、リキッド・オイル・パウダーなど、さまざまな形でCBDが商品化されています。

その中でも、CBD Vape(CBDベイプ)は、電子タバコのIQOS(アイコス)のように気軽にCBDを摂取できると人気を集めています。しかし、一部のCBDベイプには健康上の問題を指摘する声もあり、日本にはCBDベイプに関する規制もないため、安全性の確認はユーザー任せになっているのが現状です。今回は、CBDの専門家である正高佑志医師のYouTubeチャンネル「Japan Green Zone」や著書などから学んだ情報をもとに、CBDベイプの特徴や注意点について分かりやすく解説します。CBDベイプに興味がある方は必読ですよ!

CBDベイプとは

まずは、CBDベイプって何?という部分について説明します。CBDベイプは、液体の電子タバコと考えると分かりやすいでしょう。

電子タバコにCBDを含む液体を注入し、スイッチを入れると液体が熱せられ、それが気化したものを吸引します。CBDベイプは、手軽にCBDを摂取できる方法として、人気があります。海外では、医療大麻の使用者のみならず、一般ユーザーの間でも広く知られています。

CBDベイプの安全性を確認すべき理由

CBDベイプは比較的新しいCBDの摂取スタイルですが、新しいものにはそれなりのリスクが伴います。2019年から2020年にかけて、アメリカでCBDベイプを使用した若者が相次いで謎の肺炎にかかり、68名以上が死亡して大きなニュースになりました。

CBDベイプを希釈するために使われた「ビタミンEアセテート」と呼ばれる成分が肺炎を引き起こしたと考えられています。ビタミンEは、身体にいい成分としてサプリメントなどでも幅広く流通しています。では、なぜビタミンEが肺炎を引き起こす原因になってしまったのでしょうか。実は、ビタミンEのように口から摂取できるものであっても、電子タバコなどによって熱せられて気化すると性質が変化し、身体にとって有害な物質になってしまうことがあります。日本においてもビタミンEが配合されたCBDベイプが流通しており、安全性について一切保障がないにも関わらず「手軽にビタミンが摂取できる」というキャッチコピーで販売されている商品も存在します。CBDベイプは通販などで気軽に購入できますが、ここまで説明したようなリスクもあります。

日本ではベイプ(電子タバコ)自体が「雑貨」として扱われるため、成分などに関する規制が一切ありません。そのため、CBDベイプを使用している人、またはこれから使用を考えている人は、CBDベイプの安全性を自分で確認できるようにしておかなければなりません。

CBDベイプの選び方

CBDベイプを選ぶ際のポイントは次の2点です。

信頼のおける店舗やメーカーから購入する

前述のとおり、CBDベイプは雑貨として扱われるため、成分に関する規制がありません。そのため、CBDベイプを購入する際は、専門家による情報などを参考に、信頼のおける店舗やメーカーから購入することが大切です。特に、誰でも出品できるオンラインショッピングサイトなどで安く販売されているCBDベイプには注意しましょう。

CBD以外の添加物に注意する

CBDベイプに使用されるリキッド(液体)には、主成分の他に、次のような成分が添加されています。

・溶媒(キャリアオイル・希釈材)
「溶媒」とは、主成分であるCBDを液状にするために使用されるもので、次のような種類があります。

PG(プロピレングリコール)
VG(植物性グリセリン)
PEG(ポリエチレングリコール)
MCTオイル(ココナッツ・オイル)

・香料
香料は、リキッドにフレーバーを付ける役割をしています。

主成分であるCBDは、長期間摂取しても身体への影響が少ないことが分かっています。

しかし、溶剤や香料といった添加物は、電子タバコで熱せられることによって発がん物質などの有毒な物質に変化することがあることが明らかになっています。添加物の中でも特にPG(プロピレングリコール)は、高温で熱すると微小なポリマーに変換され、肺組織に大きな損傷を与えかねません。
CBDベイプは、なるべく大麻草の成分だけで作られているものが安全性が高いと考えられています。一部の先進的な企業は、大麻草から抽出した「テルペン」という成分を希釈材として使用していますが、添加物を使用しない分、価格は高くなります。

信頼できるベイプを正しく使いましょう

今回は、CBDベイプの特徴や注意点について説明しました。CBD自体は危険なものではありませんが、CBDベイプにはCBD以外にもさまざまな成分が添加されているため、信頼のおける店舗で購入し、成分もしっかりと確認しましょう。

メディカルリサーチシンクタンクでは、医師監修のもとCBDに関する情報を発信しているので、ぜひチェックしてください。

※参照:著 正高佑志「お医者さんがする大麻とCBDの話」
※参照:YouTubeチャンネル「Japan Green Zone