【サプリメントの教科書】サプリメント選びのポイントとは
日本でもアメリカ同様にサプリメントが重要視されてきています。サプリメントは栄養補助食品です。つまり食品なのです。みなさんが食品を選ぶときに何を重要視されるのか・・・これに近い考え方がサプリメントを選ぶポイントになると思います。
まず、生産地・生産国はどこ?
見ますよね?
世界中に定評のある日本産(made in japan)かどうか、あるいはここの国はリスクがないのかな?とか。きっと皆さんはそう思いながら地方や原産国を見ているはずです。
自然由来?ケミカル?
成分表示は、どのくらい見ていますか?
残念ながらサプリメントは100%天然由来で作ることはほぼできません。そして何より100%と謳う商品は本当のところはどうなのかという疑問を持つことも必要だと思います。
皆さんがよく知っているビタミンCも天然のビタミンCではありません。ビタミンはなるべく食べ物から摂取しましょうとありますが、本当にその通りです。特にビタミン類のサプリメントは一日の食事内容では摂れない程度のビタミンを“補う”という摂取方法が望ましいですね。
容量と形状選びも大切
これはとても大切です!
価格にも、もちろん反映されています。価格が安価なもので良質なもの・・・そんな都合のいい商品はなかなか見つかりませんよね。
例えば、ビタミン類だと自分の食生活に照らし合わせてみて、一日の目安量でどの程度補うべきなのか。あるいは一日何粒が目安なのか、粒の形状は大きすぎないかなども事前に知っておくべきでしょう。特に高齢者や唾液が少ない方には、粒の大きなものですと喉を詰まらせるリスクに繋がります。また、タブレットの外側がソフトカプセルの場合には、一般的なタブレットと比較して内容量が少ない、保管状態によっては溶けるなどの可能性があります。
よくある質問『 効きますか?? 』
これ皆さんよく聞きますよね?わたしは必ずこう答えています。
サプリメントは食品です。そもそもくすりではないのではっきりとした効果を求めることがそもそも違いますよって。例えば、ほうれん草やトマトは誰もが知っているビタミン豊富な野菜ですが、それを食べて『うん!効いてきた』とはなりません。
“体にいいことは一日にしてならず”
エイジングを重ねる身体を日々労わることが身体の基本づくりなのです。ただし、一部ショウガやニンニクなどの成分が入ったサプリメントは、飲んですぐに体感するかもしれません。また、ニンニク注射もそうですね。注射してすぐにニンニクを食した時のような現れ方がします。ただし、ニンニク注射はニンニクと同じ成分のビタミン剤で構成されているものなので合成原料です。つまりは合成原料が天然と同じような現象を作り出しています。
とにかく重要なのは“身体に良いものかどうか”なのではないでしょうか。
くすりが効くのはレセプター
ひとの身体には、細胞一つひとつにレセプターと言われる受容体があります。
レセプターは、鍵穴みたいなものです。ぴったり当てはまる鍵(体内物質や体外から取り込まれたもの)に反応し、細胞内へ出入りさせます。サプリメントと違ってくすりは、このレセプターに働きかけることで神経伝達物質やホルモンと同様の効果をしめします。レセプターに対してくすりという化学的な操作で身体に作用を及ぼしているのです。逆説すると、くすりにはレセプターに作用するメカニズムが解明されていることが前提となっています。ただ、私も最近知りましたが、レセプターにどう作用するのかが十分に解明されていないくすりがあるのです。なんだかとても怖い気がしますが、実は向精神薬がそれなのです。
安全基準
GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略で、日本語では適正製造規範となります。
原料の受け入れから製造、出荷にいたる全ての工程において製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるように定められた規則とシステムのことで、極めて高い品質基準に適合している証となるものです。
適切な管理組織の構築及び作業管理(品質管理、製造管理)の実施(GMPソフト)と、適切な構造設備の構築(GMPハード)により、製品の品質と安全性の確保を図ることが求められています。
GMPの三原則
・製造工程での人為的な誤りを防止します
・製品の汚染及び品質低下の防止に努めます
・個々の製品に係る品質の均一化を図ります
“身体に良いものかどうか”一つの目安として、表示を確認してみると良いでしょう。
参考資料:公益社団法人 日本健康・栄養食品協会