男女が悩む薄毛にCBDは効果あり?髪が抜ける仕組みから学びましょう!
男女が抱える美容の悩みのなかでも特に多いのが「薄毛」です。頭髪はその人の印象に大きな影響を与えるため、様々な薄毛や白髪の改善を図るサプリメントや薬などが市販されています。
健康や美容分野で注目が高まっている大麻成分「CBD(カンナビジオール」も、薄毛の改善への効果が期待されていることをご存じでしょうか?
今回は薄毛の原因とCBDに期待されている役割について解説します。
目次
1本の頭髪は最長6年で生え変わる
日本人の男性の約3割、女性の1割が薄毛を気にしているというデータもあるほど、昨今は薄毛に対する意識が高まっています。
そもそも髪は見た目だけでなく、日光や寒暖、外部からの衝撃などから頭を守る役割を担っています。髪の毛は主に2~6年とされていますが、そのうち数パーセントは常に生え変わっており、その循環を「ヘアサイクル」といいます。ヘアサイクルの全体像を確認してみましょう。
■ヘアサイクル(毛周期)
・早期~後期成長期
早期で毛の成長が始まり、中期になると根本にある「毛球」が肥大する。その後、毛そのものが太くなって皮下組織に達する。この期間が約2~6年で、頭髪全体の約90%を占める。
・移行期(退行期)
成長期から休止期に移行するまでの約2週間。毛の退化が始まっている。
・休止期
退化が始まって脱毛までの約3カ月。現在、生えている髪の約10%が該当する。
薄毛になってしまう原因と前兆のチェックリスト
髪の毛は1日に50~100本程度、自然に脱毛するとされています。脱毛の本数が1日150本以上ある状態が続くことを一般的に「異常脱毛(脱毛症)」と考えられています。このような脱毛症にはいくつか種類があります。
■脱毛症の種類
・男性型脱毛症(AGA)
・びまん性脱毛
・円形脱毛症
・ひこう性脱毛症
脱毛の進行の仕方によって「前頭型」、「頭頂型」、「M型」の3種類があります。
脱毛症の原因としては、血流が悪くなり髪に栄養が行き届かなくなる「血液循環不良説」、男性ホルモンによって髪の根本にある「毛乳頭細胞」の細胞分裂が抑制される「男性ホルモン説」、皮脂による毛穴の詰まりや炎症による「脂漏説」、頭皮の突っ張りで頭蓋骨との間にある血管が圧迫され、血流が悪くなってしまう「頭皮緊張説」が挙げられます。
その他、膠原病、代謝病、消化器病などの全身の病、過激なダイエット、精神的ストレス、薬剤の副作用、頭皮の細菌・真菌などの感染症、湿疹・皮膚炎や腫瘍でも脱毛することがあります。
脱毛の原因は特定できることが多いです。
薄毛の前兆となる7項目を確認してみましょう。
■薄毛の前兆チェックリスト
・髪質が変化した
・抜け毛の量が増えた
・頭頂部やつむじの髪の毛が薄くなった
・おでこが後退している
・フケや赤みがでる
・かゆみがある
・頭皮が固くなった
一般的な薄毛の治療とは
現在の薄毛の治療は、クリニックとセルフケアの両方から行うことが大切とされています。まず行うべきなのは「生活習慣の改善」です。
例えば、食事量が極端に少ないほか、高脂質・高カロリーの食事が多くなると、頭皮に十分な栄養を届けられないだけでなく、皮脂が増えるなど頭皮環境も悪化してしまいます。そのため、髪の毛と同じタンパク質を意識した健康的な食事を摂るほか、ビタミンや亜鉛などのサプリを摂取することもおすすめされることが多いです。
また、良質な睡眠も薄毛対策の1つです。睡眠時間をしっかりと確保し、決まった時間に就寝・起床するなど生活リズムを整えましょう。さらに脱毛症の原因となるストレス解消、軽減。頭皮の環境を改善するためのヘアケアを見直すことも大切です。
クリニックの薄毛治療は、内服薬・外用薬による「投薬治療」、注射で成長因子を頭皮に投入する「注入治療」、地毛を植毛する「植毛術」などが行われています。
脱毛症には種類も多く、脱毛の仕方も個人差が大きいものです。
一方で、原因ははっきりしやすいので、まずはその原因となる病気の治療を優先することで回復していきます。ただし、傷や外傷後など、皮膚の瘢痕化による脱毛は回復しません。
まずは、脱毛の状態や原因の正しい診断が重要ですので、専門医に診てもらいましょう。
診療科は皮膚科になります。
CBDが薄毛対策に効果が期待できる研究結果
CBD(カンナビジオール)が薄毛の治療に直接効果があるという研究結果は、残念ながらまだ得られていません。ただ、最近では発毛に関与するタンパク質「β-カテニン」を減少させる男性ホルモンなどの減少をCBDが抑制する研究結果も報告されており、薄毛の原因の1つに対して有効であることが期待されています。
CBDが補う身体のバランス調整機能「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」が整うことで、健康的な髪・頭皮を取り戻す可能性も期待されています。
この身体のバランス調整機能は、全身に受容体が分布しており、精密機械のように動いている私たちの身体の恒常性を左右するものです。
加齢によりバランスは崩れていくわけですが、CBDを摂り入れることで、補うことができるのです。
関連記事:ECS(エンドカンナビノイドシステム)ってなに?CBD(カンナビジオール)との関わりとは
もちろんこの受容体は頭部にも分布しています。
睡眠・気分・食欲・痛みの感覚を本来の姿に取り戻してくれたり、免疫細胞に多く発現し炎症を減らす働きもあるのです。
ホルモンバランスの乱れ、精神的ストレス、頭皮の炎症なども原因となる薄毛。
CBDが間接的に薄毛の原因にアプローチできる可能性もあると言えるでしょう。
CBD製品で薄毛対策を検討してみよう
このように未だに薄毛とCBDの関わりは不明な点が多いものの、効果が期待できる要素も少なくありません。CBDオイルやCBDシャンプーなど様々な製品があり、オイルも経口摂取や頭皮に直接塗布する方法など様々です。自身の体調や抜け毛の状況を都度確かめつつ、ベストなCBD製品を見つけてみてはいかがでしょうか。